利益を取るか、現金を取るか

スポンサーリンク

スポンサーリンク

私の場合ebayで売れた実績があって需要があると判断できたら、

商品を日本国内で仕入れるわけですが、

仕入の際はいつも自作の利益計算用のツールを使って、

必ず利益が出る価格で仕入れるようにしています。

(このツール→ebay輸出で仕入れ前に利益計算できるツール

 

そうすることで、赤字が出ることはほぼないです。

ただ「売れるまでの期間」は別問題です。

 

仕入れた商品がすぐに売れたらいいですが、そうではない商品もあります。

特にマニア品など趣味性の高い商品だと

ある程度、強気に価格を高く設定できるのですが、

1商品それぞれで見ると毎日のようには売れません。

 

強気の金額で出品するとなると、必然的に1ヶ月以上寝かせる期間が生まれます。

もちろん価格を安くするとすぐ売れることは多いですが、

できるだけ高く売りたいものです。

 

利益率を高く設定しても、

事前の計算でいつかは売れると分かっているので

心情としては強気の出品が多くなってきます。

 

ただ、そこでちょっと問題が出てきます。

ebayで調子が出てきてうまく行き始めた人に発生する問題です。

それは資金の問題です。

 

どういうことかというと、

ebayで売れる商品がわかってくると、

「お、これもebayで売れるじゃん。仕入れよう。」

てな感じで、おのずと仕入れる商品が多くなってくるのですが、

それまでのペースでやっていると

仕入の間隔の方が売上の間隔より多くなってきます。

そこで資金繰りが厳しくなってくるんです。

 

話をわかりやすくするために、

初期資金3万円、

仕入が1万円で2万円で売れる商品(利益率50%)があるとして、

一月30日あるとして毎日仕入をするとします。

毎日売れれば全く問題ありません。

こんな感じ。

資金繰りシミュレーション(理想)

 

右端の列はお金(資金、キャッシュ)です。

これがどんどん増加しているのが分かると思います。

 

まさしく「現金」が増えていっている理想的な状態。

このためにビジネスをしているんですよね^^

 

しかし、毎日はその商品が売れない場合は話が変わってきます。

趣味系、マニア系など利益率が高くて、

毎日は売れない場合をシミュレーションしてみます。

 

仕入1万円、販売価格2万円(利益率50%)として、

仕入は毎日して、実際に売れるのは3日に1回とすると、

こんな感じになります。

資金繰りシミュレーション(在庫が発生)

 

仕入れた商品が売れずに在庫になっています。

 

右端の欄を見ていくと

仕入れた商品を売ることができず資金化できていないので

お金はどんどん少なくなっていっています。

 

でも損益上は利益が出ているので黒字で

売上は20万円で利益は10万円なので利益率50%あります。

でもお金はマイナスなので資金ショートしています。

黒字だけどお金がない状態、

これが黒字倒産です。

 

実際のビジネスの現場では、

企業であれば仕入は掛けにできたり、

個人であってもクレジットカードを使ったりすれば

支払いを先に伸ばすことができるので、

引き落としの日までに現金化できていれば問題ありません。

それでも売上の入金までそれ以上の期間をかけてしまうと

この例のようになってしまいます。

では、どうすればいいかというと、

「利益率や利益を取らず、現金を取りましょう」

ということですね。

2つ方法が考えられます。

 

(1)まず利益率や利益額を多少捨てる方法

先ほどの例では利益率50%で1万円の利益を見込んでいましたが、

3日に1回しか売れないので値引きをして

なんとか売れるようにしたとします。

そうやって在庫になるのを防ぐわけです。

この例では50%値引きしています。
(実際にはここまで値引きするかは別ですが、、、)

資金繰りシミュレーション(値引き)

利益は取れませんが資金化はされているので、

月末のお金の量は13万円になっています。

 

初期資金が3万円だったので、

1月で10万円儲かったということになりますね。

総売上は40万円で利益額は10万円なので、

利益率は50%から25%に落ちちゃっていますが

こっちの方がハッピーじゃないですか?

別の方法もあります。

 

(2)回転率を上げる方法

最初から利益率は見込まずに

高すぎないある程度の利益を見込んでおいて

売上があがるまでの期間を短くする戦略です。

例えば先程の例では、

利益率を25%取れればいいやって感じです。

資金繰りシミュレーション(回転重視)

 

一つ一つの利益は少ないですが、

継続して売上があがり常に資金化されるので

資金繰りの心配はしなくて良くなります。

 

今回の資金繰りはエクセルでシミュレーションしました。

こちらにアップしておきましたので、

資金繰りシミュレーション

 

ご自分の扱う商品の価格帯だったり、利益率、初期資金などあてはめて

シミュレーションしてみてください。

 

ちなみにオマケみたいな話ですが、

輸出の場合は仕入にかかった消費税は還付されます。

表で言うところの仕入の列の一番下の合計の金額に

8%、10%をかけた金額が返ってくるので、それまで計算にいれると

値引きしても資金的にはプラスになってくるので、

 

こちらの記事に書きました利益計算シートを使って

ebay輸出で仕入れ前に利益計算できるツール

 

最初の段階できちんと利益を見込んでおかしな仕入をしていなければ

消費税の還付まで見込んだら、値引きをしても意外と赤字になることは少ないと思います。

 

大園 剛嗣
鹿児島在住・アラフォー
元SE、現在ITコンサル・システム開発
小さな会社のための「儲かるIT」を日々追い求めてブログ「あきん道」を運営中。
最近は自作のツールを販売しています。こんなツールが欲しいなどのお声は大歓迎です!

関連記事

  1. eBayで直接取引をしてはいけないケース

  2. ebayで早期終了する方法

  3. eBayでも使える!Amazonの価格差ツールのもう一つの使い方

  4. なぜAmazonではなくてeBayなのか

  5. ヤフオクの自動入札が怖い?

  6. eBayで長期的に売りやすいもの

  7. 英語がド下手でも直接取引では気持ちは伝わります

  8. Yahoo!かんたん決済の手数料の無料化は海外販売者には朗報か?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事