最近ではクラウド上で使える会計システムがいろいろとリリースされていますね。
クラウド上なので、いつでもどこでも会計を管理することができますし、
会計ソフトにはWindows系が多い中、
ブラウザさえ入っていればいいのでMacで会計ソフトを使いたい人にも向いています。
ただ、会計ソフト会社のサーバー上にデータを保存しているわけなので、
機密情報である自社の会計帳簿や金融機関のIDやパスワードを預けることに抵抗を感じる方も多いようです。
このデメリットを解消してくれるのがRUCARO(ルカロ)です。
今回はこのシステムをご紹介します。
このRUCARO(ルカロ)が他のクラウド会計と違うところは、
会計システム会社から会計システムをレンタルするのではなく、
自前のサーバーや自分で契約したレンタルサーバー上に会計システム自体を設置するので、
他には知られたくない会計帳簿や銀行のIDやパスワードを外部に渡すことがない点です。
そのためプライベート性が確保されています。
難点は自分でサーバーを契約しないといけないことですね。
といっても、安いところだと数百円程度で借りることができます。
・ファイアバード(500円/月)
・クイッカ(ライトプラン250円/月)
・さくらレンタルサーバ(スタンダード515円/月)
詳しいインストール方法はRUCAROのサイトに載っていますが、
IT系に弱い人はちょっと苦戦するかもしれませんね。
そこもちょっと難点でしょう。
ただそこをクリアしさえすれば、無料でかなり高機能の会計ソフトが構築できるので
やってみる価値は十分あると思います。
まとめますと、
メリットとしては、
・ずっと無料
・クラウドなのでどこでも入力可能
・MacやiPadでも入力可能
・銀行明細、POSのデータなどの取り込みを自動化できる
・パソコンの前にいなくても領収書をケータイで撮ってメールするだけで領収書管理ができる。
・開発は常に進んでいるので日々使いやすさが進化している
・税制改正にも迅速に対応してくれる
・API機能があるので、自社用に特化したシステムの開発がしやすい
・複数人でのアクセスに対応
デメリットは、
・月々のサーバー代がかかる
・設置までちょっと手間がかかる
・機能が多すぎて逆にインターフェースが分かりずらい
といった感じでしょうか。
「ちょっと試してみたいけど、まだ使うかどうか分からないからサーバー契約するのはちょっと、、、」
という方はパソコン内にサーバー環境を構築できるんで、
それを試してみてもいいと思います。
ちなみに、クラウド型の会計として有名なのはfreee(フリー)でしょうか。
最近よく広告などで見る機会も多いです。
あちらはあちらで、「簿記を知らなくても使える」という点で優れていると思います。「借方」とか「貸方」とか簿記を意識しないで使えるように設計されています。
そのため、逆に経理担当者の方などで簿記の知識がそれなりにある場合は、free(フリー)の方はしっくりこない気がします。
RUCAROは他の会計ソフトと同じように仕訳の形式で入力するので、
そちらに慣れている方、ゆくゆくは簿記も身に着けたい場合はRUCAROが適していると思います。
この記事へのコメントはありません。