その仕事、本当に人に任せるべきですか?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

最近、経営や仕事術など、ビジネス関連の書籍や記事で

「何でも自分でやろうとするな」

「できる人に任せればいい」

「できる人は他人に任せる」

ということをよく言われるようになりました。

 

要は、

自分ができないことは他人(専門家・社員・他社)に任せて、

自分は時間をもっと他のことに使うべき

とか、

なんでも自分でやろうとすると結局は高くつく

というような論調です。

 

確かにって感じで異論はありません。

 

ただ、何でもかんでも人に任せていいのでしょうか?

基準みたいなのが必要かなと思ってました。

 

そこで、まずは次の4つに分けることができますね。

  1. 自分にできないから他人に任せる
  2. 自分でできるけど他人に任せる
  3. 自分にできないけど自分でする
  4. 自分でできるから自分でする

 

ここで私が気を付けた方がいいなと思っているのは、

1と3の「自分にできない」場合のケースです。

 

その場合に、

任せるべき」こと「自分ですべき」ことを考えましょう。

「どこまでは自分でするべき?」ということです。 

私の基準としては、

リテラシーレベルのものを任せてはいけない

という結論です。

 

リテラシーって、

活用する能力。応用力。適切に、正しく判断する能力。

みたいな使われ方をしますね。

 

例えば「メディアリテラシー」だと、

 

テレビなどのマスメディアが必ずしも正しい情報を発信しているとは限らない。

情報を鵜呑みにするのではなく、そこからウソを見抜ける能力だったり

本質を読み取れる能力がメディアリテラシーだ

 

みたいに使われたり、「ネットリテラシー」も同様に、

 

ネットの情報をそのまま鵜呑みにしないで

正しい情報をきちんと判断できる能力

 

といったように普通に使われますね。

つまりは、リテラシーとは「あったらいいな」の能力ではなく、

「持っていないと困る」

「持っていないと痛い目に合う」

「失敗したくなかったら持っていないといけない」

能力ともいえます。

 

こういう能力は、できないからといって人に任せていると

いつまでたってもハンディーキャップを負っているようなもので、

一刻も早く「できない状況」を克服して

「できる状況」にステップアップするべき領域の能力です。

 

会計リテラシー

 

例えば会計。

会計は自社の経営状況を判断するための能力として

リテラシーレベルのものだと思います。

 

会計をアウトソーシングできるサービスがありますが、

あれはやってはいけません。

 

また税理士に書類を丸投げしてしている事業者もいますが、

あれも一緒。やってはいけない。

 

自社で会計処理をするべきです。

なぜかというと、自ら会計処理をすることで

そこから読み取れる情報のスピードがまず違うということです。

 

会計から得られる情報は計り知れません。

会計を自分ではできないからといって他人に任せていては、

正確な数字が分かるのは早くても大体1、2か月後になってしまいます。

 

これだけスピードの速い今の世の中、これでは命取りです。

経営者自身が把握できるように自分・自社でするべきです。

 

また、経営者はないサラリーマンのような人でも、

「決算書を読める」
「B/S、P/L、キャッシュフローの考え方を身につけている」

という能力はビジネスだけでなく自分の人生設計においても重要。

 

まさしくリテラシーレベルなので、自分でできるようになりましょう。

 

 

エクセルはリテラシー

エクセルはすでに「持っていないと困る」のリテラシーレベル です。

今の時代「エクセルができない」ということは

「私は電卓が使えません」といっているようなものですね。

 

(これは持論ですがもう「読み・書き・エクセル」と言っていいと思う。

学校で絶対教えるべきだと思う。)

 

社会に出てからは「エクセルが使えて良かった」と思う場面が多々あるし、

逆にできない人の仕事を見ると、

エクセルだったら数分で済む仕事を 丸一日かけて作業していたりする。

「なんてもったいない、エクセルができないだけでかなりの損失だな」

と痛感しています。

 

実際、業績がいい社長ほど

自分のパソコンに自分用のエクセル表を忍ばせてたりします。

 

以前、ある社長と経営分析の話をしていました。

その中で、原価率の話になったときに、

「あれ、その数字は私が思っている数字と違いますね」

と言われて、ご自分のPCからエクセル表を開かれました。

 

見ると扱っている商品単位の原価管理をしていました。

人に見せるためのものではないので、見た目は全然綺麗ではありません。

あくまで自分の頭を整理するためのものです。

ここまでやるのか!とビックリしたことがあります。

そんなときは、経理の数字が間違っていることもありますし、

社長自身の認識が間違っていることもあり、

そのときはすぐに軌道修正の経営判断が下されます。

 

いずれにしても、そういうエクセルでの管理をしていなかったら

軌道修正もできなかったでしょうし、

できたとしてもだいぶ時間が立ってからだったと思います。

(そういう意味でも会計は自社ですべきですね。

自社で会計をしていたことと、

社長がエクセルで独自に自分の材料を持っていたから良かったケースでした。)

 

案の定この会社は常に利益を出しています。

会社じゃなくても、自分の身の回りでエクセルが使える人は仕事早くないですか?

その逆もしかり。

エクセルはリテラシーと言っていいと思います。

 

じゃあ、自社独自のデータベースを組むようなシステム開発はどうでしょうか。

こういうのは自分でやろうとすると、

  • 1から勉強しないといけない。
  • プロが作るものより不具合が多くなる。
  • 不具合の対応に時間がかかる。

などなど、痛い目に合うことが予想できます。

こういう仕事はできる人(専門家)に任せるべきですね。

 

最後に、リテラシーレベルかどうかというのは人それぞれなグレーなゾーンもありますね。

例えば、掃除というものに対する価値観は人それぞれです。

 

掃除に掃除以上の効果を期待する人もいます。

掃除はただキレイにするだけという人もいます。

 

その辺は経営者、家庭の方針によって違ってきそうですね。

 

余談ですが、

最近は子供の夏休みの宿題も外注できる業者も出てきているそうですね。

宿題は外注して、子供にはもっと別のことをやらせたいという親もいるようです。

 

私的には夏休みの宿題をする、期間中に終わらせるという行為は

子供にとって「何かを勉強する」「計画立てて実行するリテラシーとして持ってほしいので

絶対に外注化せず自分でやらせます。

 

関連記事

  1. エクセル初心者が練習するときのツボはココ!

  2. Excelのアドインを削除する方法

  3. JANコードを作成できるエクセルツール作りました

  4. ExcelのSUMを使わなくてもすぐに合計がわかる方法

  5. 無料のクラウド会計ソフトRUCAROをサーバー代なしで稼働する方法(そ…

  6. ワードをエクセルに変換する方法

  7. エクセルの関数、初心者はコレだけ覚えればOK

  8. 決算書を読むのに簿記は必要ない【あきんど流かんたん財務諸表の見方①】

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事