世間ではお年寄りなどを中心に、自身が亡くなる前の事前準備としての「終活」が広く行われるようになっています。
遺言や財産分与などはもちろん、葬儀やお墓についてエンディングノートにまとめたり、
自分自身の人生を振り返る機会としても活用されているようです。
まあ、若い人や健康な人には自分には関係ないやって感じですかね。
私もそうです。
まだまだ人生長いと思っているので、そういう終活なんてやる気は全くありません。
しかし、震災や災害、交通事故などで亡くなった方のニュースを見ていると、
「あ~この人は昨日夕食を食べながら、自分があした死ぬなんて考えもしなかっただろうな」
と思うわけです。
誰もが持っている「明日死ぬ」かもしれないリスク。
自分ではコントロールできない、ババ抜きのババをつかまされるような、
まさに不運としかいいようがない死に方が明日自分にも起こりえるんだな~と思ったりします。
本当は誰もがやっておくべきなんでしょうね、終活。
そう考えた私は、まず真っ先に思い浮かんだことは、
「あのフォルダだけは見られたくない」
でした。
男たるもの、ファイルの一つや二つや三つや四つ、
見られてはいけないものがあって初めて一人前というもの。
デジタル遺品ていうやつですね。
事故や災害で亡くなるのもできれば避けたいですが、
亡くなった後にもさらに、「見られてはいけないものを見られる」
という二次災害を引き起こすリスクを我々(特に男性)は常に抱えております。
被害を最小限に抑える努力を早急にしておく必要があります。
デジタル終活というらしいです。
ひとまず無防備にさらされている大事なフォルダをなんとかしないといけません。
パスワードをかける?
それでもいいかもしれませんが、意味ありげに「パスワードがかかっている」フォルダを見ると、
人間(特に女性)は解除したい生き物です、きっと。
嫁や子供が「銀行口座の暗証番号はこの中?」と思って、業者を呼んでパスワード解除してもらって、やっと出てきたのがムフフなアレだったら夫や父親の尊厳なんて一気に崩れ、残るのは軽蔑か哀れみしかないでしょう。
そういうリスクにそなえなければなりません。
「そうか、あのフォルダの存在を知られてはいけないのだ」
そう思い直し再び調査。
そしてうってつけのツールを探し当てたました。
シークレットなフォルダを偽装する方法
こちらを使います。
→ 誰にも見られたくないフォルダをシークレットフォルダ化するツール
このツールを使えば特定のフォルダを「ごみ箱」や「コントロールパネル」「Internet Explorer」など偽装して表示され、フォルダを開こうとしても中身は全く見れません。
私は「Internet Explorer」に設定をしており、こういう風にあたかもInternet Explorer系のシステムファイル的な何かみたいな表示がされます。
ていうか、このブログ見られたらバレるな、、、設定変えとこ。
使い方は簡単で、
上のリンクからダウンロードしてきたら、
初回の起動時だけパスワードの設定を行います。
お好きなパスワードを決めて入力。
偽装したいフォルダをここにドラッグ&ドロップ。
ここで偽装のフォルダのタイプを選べます。
あとは、ボタンを押せば偽装化されたシークレットフォルダの完成です。
偽装成功となっていればOKです。
偽装の解除方法
救いの呪文を知ったなら、破壊の呪文も知っておかなければなりません。
Mirage Colloidを起動します。
「全て解除」をクリック。
「解除成功」となればOKです。これでいつも通りフォルダの中身が使えます。
もっと強固にするなら、毎回解除時に「パスワード」を設定するようにしましょう。
『「偽装パスワード」を設定する』にチェック
『「検索パスワード」を流用する』にチェック
「全て解除」ボタンを押したときに再度パスワード(初回起動時に設定したパスワード)が要求されるようになります。
絶対にパスワードを忘れてはいけません!
偽装化するときに設定したパスワードは忘れないようにしないといけません。
もし忘れてしまっても解除することはできません。
作者のページでもこんな言葉が。
Q: パスワードを忘れてしまい、偽装を解除することが出来ません。パスワードを外す方法はないですか?
A: 基本的にありません。簡単に外せたらパスワードの意味がありません。メールでのご質問にも回答できません。
そりゃそうですよね。
あと、銀行のパスワードなど、死後に知られてもいい(知らせないといけない)パスワードと共通にしてしまうのもよくありません。
せっかくのシークレットフォルダもすぐ解除されてしまいます。
パスワード管理さえできれば、逆に安心なのでうまく使っていきましょう。
ちなみに、「死んだらファイルやフォルダごと消したい」という場合は、こういったツールもあります。
銀行口座の暗証番号などは教えたい
知られたくないデジタル遺品がある一方、
銀行の暗証番号など家族には教えておいてあげたいデジタル遺品もあります。
死んでから銀行口座が凍結されてなかなか引き出せなかったという話はよく聞きます。
デジタル遺品対策にはパスワード管理は欠かせません。
こちらの記事が参考になると思います。
パスワード管理アプリを導入してみたら便利過ぎてもう戻れなくなった話。
パスワードのデータベースファイルを作成できるので、
ひとまず私は、
- 教えたくない用のデータベースファイル
- 教えておきたい用のデータベースファイル
と分けて管理するようにしました。
で、家族には
「俺に何かあったらこのファイルにパスワードが入っているからね」
と教えてあげるかなぁ。
秘密のファイルなど教えたくない「デジタル遺品」→ Mirage Colloidで封印
銀行口座の暗証番号など家族に教えてあげたい「デジタル遺品」→ Keepassで管理
と、こんな感じでデジタル遺品の対策をしてみてはいかがでしょうか。
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