とあるクライアントでエクセルで在庫管理を導入してみたのでご紹介します。
事業をやられている方ならご存知でしょうが、決算期末の棚卸しをする際、在庫で残っているものの仕入原価を把握しなければなりません。
専門的には個別法、最終仕入原価法など、税務署に届出をした計算方法で期末棚卸を計算しなければなりません。
そのため、この会社さんでも決算の都度、棚卸し作業を行ってはいたのですが、仕入原価を記録していないため、どうしても手集計でしか方法がありませんでした。
商品の種類が少なければそこまで大変ではないのですが、Amazonで大量の商品を販売するような業種でして、商品数が数千にも及ぶため、期末の集計作業が相当な負担になってしまっていました。
Amazonの在庫情報をExcelで管理したい
そこで在庫管理のみエクセルでやってみることになったわけです。
その前に、在庫管理をきっちりするために、Accessで独自の在庫管理+販売管理システムを一度導入してみたのですが、販売についてはAmazon自体にセラーセントラルというしっかりしたシステムがあるので、販売管理システムを改めて入れるとかえって煩雑になってしまうという事態になりました。
実はAmazonのセラーセントラル自体に切り出し機能があるので、そこで期末現在で在庫で残っている商品についてはすぐに把握できます。
しかし、その商品をいくらで仕入れたかが分かっていないがために、期末に原価を調べつくすのに時間がかかっていたんです。
じゃあ、在庫管理も不要で仕入原価のみ把握しておけばいいじゃん、ということに落ち着きました。
そこで、期中仕入の受入れの都度バーコードでJANコードをピピッとやって仕入原価を記録する方法で省力化を図ることにしました。
そうすることで、期末にAmazonの切り出し機能でASINコードが出力できるので、これと紐づけることですぐさま仕入原価を引っ張ってこれるという算段です。
Amazonに出品するような商品は必ずJANコードのバーコードが付いているものなので、これを利用できます。
ExcelからAmazonに連携
そこでAmazonAPIと連携するエクセル管理表を作成しました。
Amazonが提供している、Product Advertising APIを使って、JANコードを元にして、商品の名前はもちろん、商品画像、ASINコードなどあらゆるものを引っ張ってこれます。
これで商品名やJANコード、ASINコードなど手入力する部分がいくらか省力化されます。
必要なのは日付や仕入原価ぐらいですね。
ツールはこちらです。
上のエクセルをダウンロードして起動すると、このようなメッセージが表示されることがあります。
「保護ビュー 注意―インターネットから入手したファイルは、ウイルスに感染している可能性があります。編集する必要がなければ保護ビューのままにしておくことをお勧めします。」
ネットを経由してエクセルデータを開くとセキュリティー上このようなメッセージが表示されます。
「編集を有効にする」をクリックしても問題ありません。
Amazon APIを利用するための初期設定
このエクセルツールはAmazonのWebサービスを利用します。
ですので、まずエクセルファイルの初期設定シートで下記を設定します。
とりあえず設定されている情報で動作はしますが、独自のAssociate ID、KeyID、SecretKeyを入手した方がいいです。
こちらでアカウントを作成すれば無料で利用できるようになります。
→ Product Advertising API アカウント作成
こちらで登録を済ませて、Associate ID、KeyID、SecretKeyを入手します。
バーコードを使うと便利です
あとは、AmazonシートのISBN列にJANコードを入力してみてください。
すると、商品タイトル、著者、価格など基本的な情報が読み込まれるはずです。
大量の商品などをいちいち手入力するのはしんどいので、このようなバーコードリーダーを購入して読み込ませた方が早いです。
ASINコードを入手したいときにも使えるツールになっています。
私のクライアントはこれで商品ごとのASINコードを取得して、Amazon側の在庫と紐づけするようにしています。
Amazonの現在の価格情報を調べたい
在庫だけでなくAmazonの価格調査のためのツールも作成しました。
せどりに便利!ExcelでAmazon価格情報を一括で取得するツール
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