エクセルを使っていると何度も出くわす定石パターンがあります。
囲碁や将棋にに定石があるように、エクセルにも場面ごとに使える定石(パターン)があるのです。
このパターンを覚えておけば、
初心者の状態から「エクセル使えます」の状態に最短でランクアップすることができます。
とりあえず、IFがどういうものかは理解したという方であれば、
次にパターンをいくつか覚えておきましょう。
今回はIF編です。
IFは★★★★★級の最重要関数であります。
どの書籍を見ても必ず最初の方に乗っていますね。
要は、条件によって処理を分けたいときに使う関数ですね。
<おさらい>
IFの第一引数に条件がきて、
条件が成立する場合は第二引数を、
条件が成立しなければ第三引数を実行・設定
実際、IF関数は実務の場面でもバンバン使いますので、
使いこなせるようになっておきたい関数の一つです。
とりあえず覚えておきたいIFの定石パターンは、
- IFがスイッチONするパターン(入力があるときだけ表示、データが無いなら空白)
- IFが判定して仕事をするパターン(複数分岐)(条件によって表示を変える)
- 仕事を外注してIFが受け取るパターン(処理を小分けに下処理)
1.IFがスイッチONするパターン
これは、見栄えをよくしたい時によく使うパターンです。
例えば納品書、請求書などで、数量、単価、金額みたいな項目があるケースです。
金額欄には「=数量×単価」のような数式が入っています。
こういう場合、数量と単価の両方に金額が入っていればいいですが、
もし、まだ入力がない場合は、こういう風に表示されてしまいますよね。
未入力の行は、できれば何も表示したくないですよね。
エクセルで表を作る以上そんな場面は結構でてきます。
では、こういう場合はどうすればいいのでしょうか。
ずばり、「もしアソコが空白だったらココも空白にしてね」
というIFの定石パターンです。
=IF(空白をチェックするセル=””,””,目的の計算式)
「”」は、(ダブルクォーテーション)といいまして、
キーボードのShiftキーと、数字の2のキーを押せば入力されます。
エクセル上では、”と”の間で挟まれたものは文字列として扱われます。
これを2つ続けて””とすれば文字列が無い、つまり空白という意味になります。
この例では、数式はF9セルに次のような数式が入っています。
「もしB9セルが空白なら、ココ(数式があるセルF9)は空白にしてね」
という意味になります。
続けて、
「そうでなかったら、D9×E9を計算してね」
という意味になっています。
つまり、この数式が入っているF9セルには、
もしB9が空白であれば空白が、
B9に何か入力されていたらD9*E9を計算した結果が入る
ということになります。
こうすることで未入力の行には何も表示されない状態になります。
まずはこのように、一つのセルだけで設定してしまいます。
あとはF9セルをコピーして、
コピーしたい行を選択して、右クリック
右クリック→貼り付けオプションの「fx」のボタンをクリック
または、右クリック→「形式を指定して貼り付け」
で、「fx」ボタンをクリックすれば、相対参照で全ての列に同じ数式が入ります。
このように、ただ単に「=D9×E9」とセルに計算式を入れたいところを、
「未入力の時は何も表示しない」という一手間加えることで、
見栄えがだいぶスッキリしていい感じになります。
この、「=IF(○○=””,””,□□)」は定石パターンですので、
手で覚えるぐらいになっておくと便利です。
では、次の定石パターン、
「IFが判定して仕事をするパターン」に行きたい所ですが、
長くなりましたので、別の記事で説明したいと思います。
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